複数人で尾行する

尾行は1人で行うよりも複数人で行うことで成功率を上げることができます。なぜなら、同じ人が監視を続けていたら怪しまれるのは当然だからです。

同じ人がずっと自分の後ろに居続けたら誰でも怪しみます。

一度怪しまれたら警戒心を持たれてしまい、巻くために別の場所に行ったり、予定を変更されたりする可能性があるので、失敗確率が上がってしまうのです。そうした失敗を避けるために、尾行は2～3人体制で行うのが基本とされています。

また、複数人で尾行を行うことで別の角度から証拠を押さえることもできるようになります。

ハイテクアイテムを利用する

ハイテクアイテムを利用するのもバレないための工夫の一つです。例えば腕時計型のカメラや高性能集音マイク、ドローンといったハイテクアイテムです。

証拠を押さえるために写真を撮るというのが基本になりますが、大きいカメラを構えていては撮影できるものもできなくなってしまいます。少ないチャンスを活かすためにも、ハイテクアイテムを利用するのがバレないための工夫となります。

TPOに合わせた服装をする

TPOに合わせた服装もバレないための基本です。尾行はその場所に馴染んで目立たないようにしなければならないので、できるだけ他の人と変わらない普通の人を装う必要があります。

対象者と目を合わせないようにする

対象者と目を合わせないようにするのもバレない基本の一つです。

対象者と目が合ってしまうと、相手が何かを感じ取って警戒してしまうかもしれません。しかし、普通に顔を上げて歩いていると偶然でも目が合ってしまうかもしれません。だからこそ、尾行をするときは基本的に下を向いて歩いて見失わない程度の距離を保ちながら尾行をします。

行動パターンの下調べをしておく

対象者の行動パターンを下調べしておくのも重要です。

下を向いて一定の距離を取っていたとしても、対象者の勘が鋭ければ気付いてしまう可能性があります。しかし、あまりに離れすぎていると見失ってしまう可能性や証拠を見落としてしまう可能性があるので、ある程度行動パターンを下調べしておくことで成功率を上げることができるのです。

足を運びそうな場所をあらかじめ知っておけば、先回りすることや撮影ポイントを決めておくこともできるので、尾行の成功率を上げるためには重要です。

探偵業開始届出を出しているから

仕事として探偵をするには、必ず探偵業開始届出を各地方自治体の公安委員会に提出しなければなりません。

これを提出して受理されないままに尾行を行ってしまったら、それはストーカーとなってしまいます。

探偵業開始届出を提出した後に公安委員会から探偵業届出証明書を交付されるので、それがあって初めて探偵ができるようになります。

探偵業届出証明書は探偵事務所のわかる所に提示されていますし、公式サイトがあれば必ず証明番号が載っているので、依頼前は必ず確認しておくようにしましょう。

別の見方をすれば探偵業届出証明書がなければ違法業者の可能性があるので、信頼できる探偵を見つける基準の一つとしても利用できます。

法律を遵守しながら業務をしているから

探偵業開始届出に加えて法律を遵守しながら業務をしているので、探偵の調査は違法にならないのです。

例えば、浮気調査において民法第770条1項1号には「配偶者に不貞な行為があったとき」と明記されていますし、民法第709条には「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」という記述があります。

つまり、民法に反する浮気を相手方に損害賠償請求の目的のために調査することは合法なので、問題になりません。

探偵でもできない業務がある

探偵はあくまでも法律に則って業務をしているので、過度な調査はできません。例えば以下の調査が該当します。

• SNSの中身を調査する
• 依頼主の許可を得ないで対象者にボイスレコーダーやGPSを取り付ける
• 個人的な所有物にボイスレコーダーやGPSを取り付ける

どこまで調査をするのかをあらかじめ確認しておくことで探偵に依頼する際のトラブル防止につながるので、契約前にできることとできないことを確認するようにしてください。