保険金などの不正受給調査

例えば、交通事故を起こし、相手がケガをしたから治療代、ケガのせいで働けなくなったので生活費の補償金を請求されたとします。その際に、請求金額が不自然に多額となった場合に、詐病でないかどうかを調査するのです。

相手が一般的に真面目な方に見えたとしても、金銭が絡むと実際の被害以上の報告をすることがあります。

逆に加害者になってしまうと、申し訳なさから追求しにくくなってしまいかねません。怪しく感じたときには調査をし、しっかり果たすべき責任のみを果たせるよう対処することが大切です。

調査としては、対象者の健康状況をまず観察します。生活状況を観察し、報告されている傷病にそぐわない行動があれば証拠として押さえるのです。

離婚などを目的とした浮気調査

尾行調査を求められる際に一番多いのが、浮気・不倫調査です。特に、離婚を目的とした場合には不貞行為の証拠が必要であるため、調査を依頼することが少なくありません。

また浮気の事実確認だけでよい、浮気相手が誰なのかを突き止めたいなど、目的によっても尾行調査は有効です。

離婚を成立させるための証拠集めの場合には、裁判でも通用する不貞行為の証拠が必要となります。一回だけのデート、LINEでの会う約束などでは証拠となりません。肉体関係があったと客観的に見ても理解できる写真などの証拠品を押さえる必要があります。

社員の不正行動調査

社員が守秘義務を守っていない、競合会社に機密を漏らしているなどの疑いがもたれる場合にも尾行調査を依頼します。問題のある社員の行動を監視し、交友関係を明らかにすることが必要です。

また、社員の「さぼり」の実情の調査にも役立ちます。外勤で行動を把握しにくい社員に対して、報告された内容のとおりに働いているのか勤務態度を調査し、評価につなげるのです。

調査がバレる可能性が高い

プロでない素人が尾行を行った場合、気付かれる可能性はかなり高いといえます。

まず、知っている相手を尾行する場合には、その地点でごまかすのが難しいことが少なくありません。また、変装はできても自家用車を使用できないなどの不都合が多くなります。

見失う可能性が高い

気付かれないよう気をつけることに注視しすぎると、距離をとりすぎて見失いがちです。

例えば角を曲がってしまって姿が見えなくなった、店に入ったのでバレない位置で見張っていたら知らない間にいなかったといったことが挙げられます。

プロであれば、気付かれないけれど見失わない絶妙な距離を熟知しているので安心です。

また、プロに依頼すれば一人ではなく複数で尾行調査を行うことも多く、辛抱強く、証拠をつかむまでしっかり遂行してもらえます。

体力や集中力の点からも限界があり、やり方がよくわからない人が一人で尾行するのは至難の業です。

時間の都合がわからない

尾行調査は時間を自分で選ぶことができません。仕事をしている場合には休むことも必要になってきます。

証拠獲得のチャンスを逃すことがある

素人が行うと経験値もないため、これが証拠になるかもしれないという感覚もありません。また、ある程度パターン化している流れなどもわからないため、証拠獲得のチャンスに疎く、逃す可能性があります。

さらに、証拠を押さえるためにはスマホのカメラを利用しますが、単純に証拠撮影の技術がないため、せっかく絶好の機会が訪れても証拠といえるような明瞭な写真が撮れないことも少なくありません。

尾行していることが周りに怪しまれる可能性がある

さらに困ることは、対象者だけでなく、周囲の人にも怪しまれない行動が難しい点です。

きょろきょろし過ぎたり、後をつけるのに必死で周りが見えなくなったりして周囲に迷惑な行動となってしまった場合には、最悪の場合通報されてしまうリスクもあります。

違法行為になる可能性もある

素人判断で調査すると違法行為となるケースもあり、そうなると相手から訴えられてしまいかねません。

以上の理由から、尾行調査をするならプロに任せたほうが効率よく確実に証拠を押さえられるのです。